この記事を読むメリット
- こころが具体的に何なのかを理解できます。
- 健康なこころとはどんな状況なのか理解できます。
『こころ』とは何なのか?『健康なこころ』とは何か?について考えていきます。よろしくおねがいします。
『こころ』って何?
『健康なこころ』とは?
『こころ』とは思考、感情、意思などの総称。こころはあなたの考え方(思考)であり、喜怒哀楽の感情でもあり、何かをしたいという意志でもある。
次に『健康なこころ』とはどんな状態をいうのでしょうか?
単に不快な気持ちがないから良いとは限りません。逆に良いことばかりでも良いとは限りません。
『健康なこころ』とは、多少の困難があっても考えて問題を解決し、目的を持って自分の人生を生きられる。その中で様々な快・不快の感情を経験するが生きることに幸せを感じている。
『健康なこころ』のポイントは以下⇩の3つです。
- 楽しい嬉しい気持ちで幸せを感じられる
- 何か問題があっても考えて解決できる
- 人生の目的や意味を見いだして生きている
ポイントをおさえれば、『健康なこころ』にすることは出来ます。続いて『こころ』の構成要素を考えていきましょう。
『こころ』を構成する要素とは?
『こころ』にはどんな要素があるのでしょうか?
構成要素は以下⇩の3つです。
続いて心の要素を詳しく見ていきましょう。
思考はどのように作られるの?
思考は言葉から作られます。絵や情景ならばイメージといいますが、思考の一種でしょう。
あなたの脳の中に沢山の言葉が入っています。しかし、言葉を意識して取り出せるのは僅かです。
認識できる意識(顕在意識)、認識できない意識(潜在意識)があります。
私達は、使う言葉を選んで考えます。
複数の条件によって言葉が選別されます。以下⇩に条件を載せます。
言葉を選別する条件
- その時の気分(気分一致効果)
- 使う頻度の多い言葉が優先されやすい
- 最近の使った言葉が優先されやすい
- 印象に残っている言葉が優先されやすい
- そのときの関連性の高い言葉が優先されやすい
気分一致効果とは?
気分が良いときはポジティブなことを考え、気分が悪いときはネガティブなことを考えてしまうこと。
このような選別により言葉が選ばれ思考します。
その言葉によって人は幸福になれるし不幸にもなれます。
相手から馬鹿にされると不快ですが、褒められると嬉しくなります。いづれも言葉が持っている作用です。
意識してポジティブな言葉を使う。良い言葉に触れる機会を多くする。
これだけでも良い変化が起こるでしょう。
なぜ人間だけ悩んで他の動物は悩まないのか?
人間だけが苦悩します。
それは恐らく人間が言葉を持っており、人間以外の動物は言葉を持っていないことから明らかです。
言葉があるから苦悩して悩む。しかし、言葉があるから問題を解決できる。言葉の最大のデメリットは苦悩かもしれません。
もし人類に言葉が無ければどうなったか?
もし言葉がなければ、人類はこれほど発展出来なかった。しかし、色んな楽しみも生まれていなかったでしょう。
言葉によって苦しむ人がいるのは事実です。その人たちは言葉のデメリットに苦しめられています。
出来るかぎり言葉のメリットを高めていきましょう。以下は言葉のメリットデメリットが書かれた記事です。
感情はどのように作られるの?
脳は何かを見たり聞いたりしたとき、生存に関わる重大なものかを一瞬で判断します。
生存に関わる重大なことと判断すれば、不安や恐怖の感情が湧くでしょう。
自分で上手く対処できて問題ないと判断すれば、不安や恐怖の感情は湧かないでしょう。
あなたの世の中に対する見方が、あなたが感じる不安や恐怖に影響を与えています。
そのため、世の中の認識と捉え方を修正してことも大事です。
さらに根本的な話ですが①神経伝達物質が上手く分泌されていないと感情は不安定になります。また②神経伝達物質を作るための栄養も必要です。
感情が機能するには神経伝達物質が不可欠
感情が上手く働くには、脳の神経伝達物質が過不足なく分泌されている必要があります。
三つ以下に⇩紹介します。
ドーパミン
適度に分泌されると幸せな気持ちになり、意欲を高める効果がある。
不足するとパーキンソン病様症状が現れたり、やる気が低下します。
過剰に分泌されると幻覚症状が現れます。
セロトニン
ドーパミンやノルアドレナリンを制御して精神を安定させます。
不足するとドーパミンとノルアドレナリンのバランスが崩れ、抑うつ気分・不安が強くなります。
ノルアドレナリン
心身に強いストレスを感じると放出されます。不安・恐怖を感じさせる神経伝達物質です。
適度に分泌されれば、意欲や向上心が高まり、モチベーションも高まります。
不足すると集中力ヤル気が低下して、無関心・無気力となり意欲が低下します。
感情が機能するには栄養が不可欠
ドーパミン、ノルアドレナリン、セロトニンは、いずれもタンパク質が元になって作られます。
ドーパミン、ノルアドレナリン、セロトニン をスムーズに作り出す手助けをしているのが、ビタミンとミネラルです。
栄養が不足すると心身の体調が崩れます。食事はこころの改善の重要なポイントになります。
意思はどのように作られるの?
『意思とは何かをしたいと思う気持ちのことです。』意思は自分の生きる目的、これから何をしたいかなどの思いです。
意思が働くには思考や感情がしっかりと働く必要があります。感情は車でいうガソリンのような働き意思はエンジンの働きをします。
何も考えられない状態で思考停止していると、何かをしたいと思う強さ頻度は下がります。
意思は思考や感情がしっかりと働いている段階でないとうまく機能しません。
思考、感情、意思は相互に繋がっている
思考・感情・意思をバランスよく働かせることが大切です。
思考だけ上手く機能しない
思考の偏りがあり、考えに柔軟性が無いタイプです。色んな価値観を受け入れることが出来ません。
思考は完璧主義、白黒思考などの極端になり易い傾向です。必然的に物事を上手く対処することが出来ずに感情が揺さぶられます。
感情だけ上手く機能しない
感情が機能しないので、興味関心が湧かず意欲が低くなります。理性的論理的に物事を考えますが、感情移入することがなく、物事を楽しめないという悩みがあります。
逆に感情の作用が強まりすぎても大変です。恐怖や不安が強まりすぎると、感情に圧倒されて行動しづらくなります。
意思だけ上手く機能しない
目先の何かをしたいという気持ちがなくなります。これから自分がやりたいこと、人生の目的も見失っています。
自分が心の底からやりたいことがないため、感情も沸きづらくなり、楽しくなくネガティブな思考も誘発します。
思考・感情・意思が全体的に上手く機能しない
重いうつ病、統合失調症、パニック障害、躁うつ病、パーソナリティー障害などのさまざまな病気の引き金になります。
心が上手く機能していない状態で社会に踏み込むと結果的に大きなストレスの原因になり、病気を発症します。
思考・感情・意思 どんな状態が健康・不健康なのか?
思考・感情・意思が具体的にどんな状態であれば良いのか?自分と照らし合わせて見てください。
健康・不健康な思考とは
健康的な思考 | 不健康な思考 |
---|---|
ポジティブな言葉を多く知っている | ネガティブな言葉を多く知っている |
ポジティブな言葉が多く思い浮かぶ | ネガティブな言葉が多く思い浮かぶ |
物事をポジティブに転換する割合が多い | 物事をネガティブに転換する割合が多い |
物事を多様に捉える柔軟さがある | 物事を一つの捉え方でしか見れない |
言葉の知識が多い | 言葉の知識が少ない |
健康・不健康な感情とは
健康的な感情 | 不健康な感情 |
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快の感情になることが多い | 不快な感情になることが多い |
感情的になりづらい | 感情的になりやすい |
自分の感情を表出できる | 自分の感情を表出できない |
様々な感情を表現できる | 様々な感情を表現できない |
自分がどんな気持ちになっているか分かる。 | 自分がどんな気持ちになっているか分からない |
健康・不健康な意思とは
健康的な感情 | 不健康な感情 |
---|---|
興味関心が湧きやすい | 興味関心が湧かない |
自ら考えて行動出来る | 自分から行動出来ない |
やりたいことがある | やりたいことがない |
人生の目的がある | 人生の目的が無い |
自分の価値観を知っている | 自分の価値観が分からない |
【次回記事】こころをうまく機能させるには?
こころは上手く機能させるにはどんなことが必要なのか考えてみました。次回もお見逃しなく!
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