この記事を読むメリット
- こころは改善できると自信が持てます
- こころの問題を抱えて苦しいのは自分だけでないと安心できます
- こころの問題を克服した人から多くの勇気をもらえます
- こころの問題は何が原因なのか知れます
- 幻聴の仕組み解消法について書かれた本が知れます
📢ブログの音声解説📢
こころを改善したい?
心構えを知るための3つの質問
精神科の患者さんに質問しました。
何かやりたいことありますか?興味のあることは?
あなたの良い所や悪い所を教えてください。何か目標はありますか?
こういった具合に特に何も答えられない人が多くいらっしゃいます。
自分のことを知らない。周りから自分がどう見えているのも分からない。これから何をすればいいのか分からない。
病気だから仕方がないと言えばそれまでですが…何も知らない状態では何の対策も立てられません。
私は以下の3つの質問に答えを導き出せるなら、こころを改善できると思いました。
- こころを改善したいですか?
- こころを改善できると思いますか?
- こころの改善方法を知っていますか?
こころを改善したいですか?
こころを改善したいと思う人は希望があります。その気持ちを大事にして心を改善する準備を整えましょう。
こころを改善したいと思わない人は、残念ながら現状は変わらないか悪化するでしょう。
こころを改善するには明確な意思と目標設定が必要です。
心を良くしたい。心を治したいという強い思いが改善に導きます。
こころを改善できると思いますか?
この質問に対して こころは改善できると自信に溢れて言える人ほど改善できる確率は高まります。その理由は、人は出来るかどうか分からないことを取り組むことを嫌うからです。
こころに問題を抱える人の中には、悲観的で自信の無い人がいます。その性格が改善を遅らせる原因になります。改善したいのであれば勇気を持って前に進みましょう。
私たちは学校教育の中で心の勉強をしてきませんでした。そのため、どうすれば心が改善するのか分からないのも無理はありません。まずは、改善できないという思い込みを払拭することが大切です。
結論として心は改善することが出来ます。
多くの論文や本をみると、こころの病に対する治療法が確立され改善できることは事実です。また、今の時代は著名人や一般の方も病気を克服したという情報をいくらでも入手できます。
こころを改善できないという人は、こころを改善できた情報を見る機会が少なく改善できないと思い込んでいます。
一部分の情報だけで改善できないと思い込む人を見かけます。以下がその例です。
- 脳の問題だから改善できない
- 両親からの遺伝で改善できない
- 性格は変わらないから改善できない
- 周囲の環境が悪いから改善できない
一つの事柄だけ心に影響することは珍しいことです。
ほとんどの心の問題は複数関係しています。
考えられることを下の図に載せておきます。
こころには様々な問題が絡んでいます。
人により何に比重が置かれているかは様々ですが、原因は複雑に絡んでいます。視野を広く柔軟に考える必要があります。
こころの改善方法を知っていますか?
こころが不安定な患者さんは病院に入院することで病状が回復します。その理由はなんでしょうか?そこからヒントを探ってみましょう。
- 生活リズムを整える
- バランスの取れた食事
- リラックスして休養がとれる
- 職員へ悩みや心配事の相談ができる
- ストレス要因から距離をおける
- 薬を飲む、服薬調整ができる
- 精神科作業療法
- 自殺企図など切迫した状況に対処できる
入院中にしていることは、基本的なことです。バランスの良い食事。しっかり寝る。生活リズムを整える。ゆっくり休む。薬を飲むなど
その基本的なことが、こころの安定に不可欠なことを示しています。こころを改善したい人は、この身近な課題をクリアできているか確認する必要がありそうです。
こころは改善できるという事実
心の問題は改善できるという情報は山のようにあり、希望をもってもらいたいのです。私も仕事で、相手のこころの問題の改善に多少は貢献できていると思います。
以下に改善できたという情報を2つ載せておきます。
①うつ病に対する有酸素運動の効果を示す論文
②こころの問題を改善した人やこころの病と向き合って前向きに生活している人
論文からヒントを得る
こころの問題は改善できることを知る
1999年米国デューク大学医学部教授の報告
有酸素運動と抗うつ薬(SSRI/日本での商品名はジェイゾロフト)が、同じ程度の効果を示した世界で初めての治験です。
うつ病と診断された男女156名を対象に、ランダムに三グループに分け、16週間にわたって治験を実施し、うつ病の改善率を比較しました。
グループ①➡抗うつ薬のみ(SSRI/日本での商品名はジェイドロフト)
グループ②➡1回30分の有酸素運動(トレッドミルまたはエアロバイク)を週三回実行
グループ③➡ 抗うつ薬と有酸素運動を併用
結果として 抗うつ薬と有酸素運動を行ったグループ③の改善率が68.8%、抗うつ薬のみのグループ①が65.5%、有酸素運動のみのグループ②が60.4%という結果になった。全てのグループで60%以上の改善があったが、それぞれに大きな差はなかった。
抗うつ薬と有酸素運動には同等の効果がある!
論文が記されていた本です(左側、122ページに記述)右側は日本語訳となっている本です。
前項の続きです 1999年米国デューク大学医学部教授の報告
16週間の治験のあとに、6か月にわたって追跡調査しました。
グループ①(抗うつ薬のみ)➡10ヶ月後も改善効果を維持できたのは55%、再発率は38%です。
グループ②(1回30分の有酸素運動を週に3回)➡10ヶ月後も改善効果を維持できたのは90%、再発率は8%です。
グループ③(抗うつ薬と有酸素運動)➡ 10ヶ月後も改善効果を維持できたのは62%、再発率は31%です。
有酸素運動の改善維持効果は高く再発もほとんどなかった。
こころを改善した人
こころの病と向き合い生活している人
星野源さん
星野源さんは小学生の頃にいじめを受けており、そのことが原因でパニック障害と不安神経症になりました。
パニック障害から立ち直るきっかけとなったのが、クレイジーキャッツの名曲『だまって俺についてこい』です。
俳優や音楽家として成功し始めた時には、クモ膜下出血になり一時は重度な状態でした。その後、病気を完治させ『SUN』や『恋』などの大ヒット曲を生み出し、現在は俳優さんとして大成功を収めています。
星野源さんは 俳優、音楽家以外にも文筆家として本も出されています。病気になった過去から奮起し活躍されている姿を見ると勇気を貰えます。
以下⇩星野源さんの執筆された本です。決して着飾らない、ありのままの文章に時に爆笑し、時に感動し、時に真剣に考えさせられました。
長嶋 一茂さん
中川翔子さん
坂口恭平さん
お笑い芸人 ハウス加賀谷さん
人気絶頂だった1999年に、お笑い芸人のハウス加賀谷さんは統合失調症のため芸人をやめました。
その後10年間のときを経て活動を再開しています。
こちらでハウス加賀谷さんの詳しい過去が見れます。よければ参考にして下さい。
こちらがハウス加賀谷さんが出版されている本です。よければ参考にして下さい。
また私がおススメの幻聴の仕組みについて書かれてる本です。少々値段が上がってるみたいですが…
『正体不明の声』の簡略化されたハンドブックがありました。
アルタ出版株式会社さんWebサイトにて 著者の原田誠一先生から『より多くの方に自由に使っていただくように』というご提案がありました。全ページが公開されています。誠にありがたいことです。
統合失調症の方は参考にされることをおススメします。
【まとめ】こころは改善できます!
何度も言いますがこころは改善できます!
人は出来ない理由を探すこと、言い訳を探すのが得意な生き物です。
できない情報にばかり目を向けないで下さい。こころは改善できます!
【次の記事】こころを改善する心構え2
こころを改善すれば人生は変わります。あなたはどれくらいの時間をこころの改善に費やせますか?理想ではない。こころを改善するための現実をお話しします。
次の記事も目を通しましょう。