精神科の現場経験を通して、心の奥深さや幸せについて学び続けてきました。このブログでは、厳しい時代を元気に、前向きに生き抜くための秘訣やサービスを共有します。一緒に明るい未来をつくりましょう!
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実は主人公が統合失調症だという事実は、最初に観る者が気付くことは少ないだろう…そんな謎めいた要素がこの映画には存在します。
以下⇩はネタバレを含みます。
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🎦シャッターアイランド
「シャッターアイランド」の解析
保安官テディ(演じるレオナルド・ディカプリオ)と彼のパートナー、チャック(演じるマーク・ラファロ)は、孤立したシャッターアイランドにある精神病院を訪れます。
彼らの目的は、患者であるレイチェル(演じるエミリー・モーティマー)の行方を追い、その脱走の謎を解明することです。
レイチェルの部屋からは、「4の法則、67は誰?」という不可解なメッセージが見つかります。テディは、「67」が患者の数を指すという事実を見つけ出します。しかし、その「67番目の患者」とは一体誰なのでしょうか…。
テディ自身が統合失調症の患者であることが明らかになります。彼は過去のトラウマにより解離性障害を抱えています。
映画が進行し中盤から後半にかけて、劇的な展開が繰り広げられ、真相が明らかになると、視聴体験はさらに深まります。
シャッターアイランド キャスト
俳優名 | 役名 | 役の特徴 |
---|---|---|
レオナルド・ディカプリオ | テディ・ダニエルズ | 主人公 統合失調症 |
マーク・ラファロ | チャック・オール | テディの相棒?テディの主治医 |
ベン・キングズレー | ジョン・コーリー医師 | 医者 |
ミシェル・ウィリアムズ | ドロレス・シャナル テディの妻 | 美しいテディの妻 |
エミリー・モーティマー | レイチェル・ソランド | 精神病院から脱走した患者? |
マックス・フォン・シドー | ジェレミア・ナーリング医師 | 医者 |
ジャッキー・アール・ヘイリー | ジョージ・ノイス | 謎の男 隔離病棟にいる |
イライアス・コティーズ | アンドリュー・リーディス | ??? |
「シャッターアイランド」
真相への伏線解明
水への恐怖
映画冒頭の船のシーンでは、テディが水を見ると明らかに体調が悪くなる様子が描かれています。これは、湖で亡くなった彼の子供たち3人の記憶を引き起こすからだと解釈できます。
チャックが銃を取り出すのに手間取る理由
病院の入り口で、チャックが銃を取り出すのに手間取っているシーンがあります。実は、彼は保安官ではなく、医者なのです。したがって、銃の扱いになれていないのは当然です。
手の振るえと頭痛の謎
テディが経験する手の振るえや頭痛は、彼が服用していた薬クロルプロマジンの副作用であることが明らかになります。これはテディが実は2年間、病院に入院していたことを示しています。
初めて出会ったお婆さんの警告
冒頭に登場するお婆さんは、テディに対し、何かを伝えようとしています。
彼女が髪の毛がほとんどなく、手錠で動きを制限されていたこと、そして首に赤い傷があったことから、彼女が暗に示していたのは、この病院にいるとロボトミー手術を受ける可能性があるという警告だったのかもしれません。
患者からのメッセージ「逃げて」
お婆さんが送った「逃げて」というメッセージは、テディがこの病院に留まるとロボトミー手術を受けることになり、それによりひどい扱いを受ける可能性があるため、早く逃げるよう警告していたのかもしれません。
チャックが崖から落ちたが見当たらない
岩場でチャックが崖から落ちた後、テディが確認すると誰もいません。落ちていた煙草があることから、テディはチャックが崖から落ちたと思い込んでいたのかもしれません。
統合失調症は、思い込みが現実になる病気であり、この思い込みがテディの幻覚を作り出したと解釈できます。
出典:シャッターアイランド公式
「シャッターアイランド」
真相の解明
映画の冒頭から、主人公テディは彼自身の妄想の世界に陥っています。全ては彼が創り上げた架空の人物と世界です。
テディは妄想の世界を生きている
テディはなぜ自身の妄想の世界に引きずり込まれたのか?その理由を探りましょう。
彼が自宅に帰った時、彼の子供たち3人が湖に沈んでいました。それにより、彼の妻ドロリスが「楽にしてほしい」と言い、彼が拳銃で彼女を撃ち殺すという痛ましい過去がありました。
この辛い過去を受け入れられず、テディは架空の妄想の世界に逃げ込んでしまったのです。
チャックの存在
映画でテディの相棒として描かれているチャックは、実は最初から存在していませんでした。
彼は、実際には2年間テディの治療を担当していたシーアン医師で、チャックという存在はテディが創り上げた妄想であり、シーアン医師がテディの治療の一環として演じていたのです。
周囲の妄想に対する対応
テディの治療の一環として、シーアン医師(チャック)、ジョン・コーリー医師、そして他のスタッフ全員がテディの妄想に合わせながら対応していました。
『シャッターアイランド』
ラストシーンの真相
映画のラストでは、治癒したと思われたテディに対してシーアン医師(チャック)がタバコを勧めます。
「島を出よう、チャック」とテディが言うと、シーアン医師はテディの病気はまだ治っていないと院長たちに合図を送ります。
その後、テディは「どっちがマシかな?モンスターのまま生きるか、善人として死ぬか」と言い残し、医師たちのもとへ歩いていきます。
テディは最後にわざと妄想の世界に逆戻りしたふりをして周囲を驚かせますが、実際には過去のトラウマを受け入れ、前に進む道を選んだのです。
映画の舞台裏:重要なワードを理解しよう
ロボトミー手術
古くは精神疾患の治療法として、大脳の一部を切り取る外科手術、特に前頭葉白質切截術(ロボトミー手術)が施されていました。
"ロボトミー"と聞くと、人間の体がロボットのように動くものと誤解されがちですが、実際は脳の葉(lobe)を切除することからこの名がつきました。
この手術を受けた有名な例としては、アメリカ合衆国大統領ジョン・F・ケネディの妹ローズマリー・ケネディが23歳の時に手術を受け、IQが大幅に低下し、歩くことや話すこともできなくなったことが挙げられます。
クロルプロマジン
クロルプロマジンは1952年に発見されたフェノチアジン系の抗精神病薬で、メジャートランキライザーの一種です。作中ではクロルプロマジンが使用されています。
現在は副作用が少ない非定型抗精神病薬の使用が一般的ですが、この薬はどのような作用を持っているのでしょうか?
定型抗精神病薬は主にドパミンの働きを抑制し、幻覚や幻聴といったドパミンの過剰分泌による陽性症状を防ぐ働きがあります。
しかし、副作用としてパーキンソン症候群が出ることが問題となります。ドーパミンの作用が弱まりすぎると、パーキンソン病と同様の症状が出るためです。
さらに、このパーキンソン症状を抑制するために抗パーキンソン薬を服用すると、新たな副作用(例えば遅発性ジスキネジア)が出る可能性があります。精神薬の管理は複雑であり、医師との連携が重要です。
ロールプレイ
ロールプレイは、役割を演じることで物事を客観的に見る能力を高める手法です。
この技法は、自分自身が気づかない日常生活の問題や課題の解決、あるいは新たな自己の発見を目指します。
本作では大規模なロールプレイが行われ、その事実を知った上で映画を視聴すると、新たな発見があるでしょう。
主人公テディには、現実と妄想の間で矛盾が生じることで現実世界へと目を向けていくことが期待されていました。
禁断症状
禁断症状と副作用は異なります。
禁断症状は、常用していた薬物の減量や中断により生じるさまざまな症状を指します。その中には頭痛、発汗、振戦、痙攣、感情の不安定さ、意欲の低下、不安、不眠、うつ状態、幻覚、妄想などが含まれます。
解離性障害
解離性障害は、主に以下の4つの症状が特徴的です
①解離性健忘:ストレスにより記憶を失う
②解離性遁走:自分の自己が失われ、新たな自我として他者に振る舞ったり生活を始める
③解離性同一性障害:一人の人間の中に複数の人格が存在する
④離人症:自分という感覚が消失し、自分自身を第三者の視点から見る感覚代表的な症状は4つ
シャッターアイランド
2回目視聴が楽しい
"シャッターアイランド"を見てから、この記事の情報を頭に入れて再度鑑賞すると、より一層楽しめるでしょう。初めて見た時は幻覚と現実を区別しきれないかもしれませんが、情報を集めてから見ると、視点が変わります。
"シャッターアイランド"は、その一見シンプルな表面下に深いテーマと心理的な展開を隠し持つ、巧妙に構築されたサスペンス映画です。
映画の舞台は、1954年の厳重に守られた精神病院が置かれた孤島、シャッターアイランド。映画の主人公、テディ・ダニエルズ役のレオナルド・ディカプリオは、行方不明の患者を追ってこの島に赴きます。しかしこの検索行はただの捜索行ではなく、テディ自身の過去、恐怖、そして真実との対峙へとつながります。
マーティン・スコセッシ監督の映像表現は非常に鮮やかで、それぞれのシーンが観る者の心に深く刻まれます。不気味な島の雰囲気や、閉ざされた精神病院の内部、そしてテディの追体験するトラウマのシーンなどは、観る者を映画の世界へと引き込みます。
そしてディカプリオの演技もまた、映画を引き立てています。彼の演じるテディの恐怖、混乱、そして絶望は観る者の心に強く響きます。テディが自身の過去と向き合い、真実を受け入れるか否かを迫られる終盤の展開は、心を揺さぶる強烈な感情をもたらします。
また、映画の終盤に明かされる真実が、観る者の認識を一変させる構成は非常に巧妙です。初めて観たときには完全に驚き、2回目以降の視聴でその細部に気づき、より深く理解することができるのが特徴的です。
それぞれの視点から見たとき、"シャッターアイランド"は驚異的なビジュアル表現、強烈な演技、そして巧妙なストーリーテリングを通じて観る者を引きつける力を持っています。その中には、現実と幻想、理性と狂気、そして最終的には自己認識と向き合うという深いテーマが散りばめられています。この映画は観る者に、自己と向き合い、自己を理解し、最終的には自己を受け入れることの重要性を示してくれます。
だからこそ、"シャッターアイランド"はただのサスペンス映画以上のものであり、観る者に多くの考えを投げかけてくれます。その鮮烈な印象は、長い時間が経過した後も忘れることはできません。