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【映画】ジョーカー|突然笑いだす病気の謎に迫る|幼少期の虐待との関係

KURO

この記事では、なぜジョーカーが当然笑い出すようになったのか、病状が悪化したのか解説していきます。

この記事はネタバレを含みます。

まだ見ていない方はこちらから
『🎦ジョーカー』

SIRO

精神科の現場経験を通して、心の奥深さや幸せについて学び続けてきました。このブログでは、厳しい時代を元気に、前向きに生き抜くための秘訣やサービスを共有します。一緒に明るい未来をつくりましょう!

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「笑う病気の発端|幼少期の虐待と母親の存在」

映画 ジョーカー3

ジョーカー : フォトギャラリー 画像 - 映画.com

映画『ジョーカー』では、ジョーカーの過去における幼少期の虐待と母親の存在が、彼の笑う病気の発端として描かれています。

物語の中盤で、ジョーカーは母親が入院している精神科病院を訪れます。そこで彼は残酷な事実を知ることになります。この出来事が彼の笑う病気との関係に大きく関わってきます。

幼少期の虐待と母親の役割

物語の序盤で、ジョーカーの右背中には不自然なあざが確認できます。

これは、彼が子供の頃に母親の恋人から暴力を受け、ヒーターに縛り付けられたことによるものです。

ジョーカーはそのような悲惨な状況の中で泣くことなく、常に笑っていたとされています。

もしかしたら、彼が泣いたらうるさくて叩かれるのではないかという恐怖心から、笑ってごまかしていたのかもしれません。

母親の沈黙と裏切り

母親はジョーカーに対する恋人の暴力を見て見ぬふりをしていました。

その後、母親は自分の子供を危険に晒した罪で有罪判決を受けました。

母親からの心の支えが裏切られたショックは計り知れません。

母親の妄想性障害

母親は妄想性障害と自己愛性パーソナリティ障害を抱えていました。

彼女はジョーカーの父親がウェインだと信じていましたが、これは彼女の重度の妄想性障害によるものでした。

母親の語る全ては妄想の産物であったのです。

「俺には父親なんていない」とジョーカーは自らを宥めます。彼はその事実によって非常に悲しい気持ちになったことでしょう。

このように、映画『ジョーカー』はジョーカーの過去の苦難と母親の存在が彼の心の闇と笑う病気に深く関わっていることを描いています。

ジョーカーの精神疾患(統合失調症)の悪化についての考察

前回の記事では、外的要因によるジョーカーの妄想の悪化について説明しました。しかし、今回はジョーカーの内面からみる精神疾患(統合失調症)の悪化の理由について解説していきます

外的要因①カウンセラーや薬物療法が打ち切られた。②会社での理不尽な扱いによるストレス③長年連れ添っていた母親から裏切られた 

映画 ジョーカー

ジョーカー : フォトギャラリー 画像 - 映画.com

愛されず認められず、理解されない

映画の重要な場面で、ジョーカーのこのような思いが現れます。

ジョーカーは自分を認めてもらいたいという願望があり、フランクリン・ショーでの出演や大観衆からの拍手を通じて認められたいという妄想を抱きます。

また、誰かに愛されたいという思いから、ソフィーとの親密な関係を妄想します。

ジョーカーがゲイリーを殺さなかったのは、彼が自分を理解しようとしてくれたからだと思われます。

自分の感情と向き合うことができていない

幼少期の出来事にもかかわらず、ジョーカーは母親の恋人からの虐待や母親からの無視を記憶していませんでした

これは、自分を保護するために解離(心的分離)の現象が起こったと考えられます。

そのため、ジョーカーは自分の辛い過去を思い出せず、それに向き合うこともできないため、心の傷をずっと秘めたままにしていたのです。これが後に問題を引き起こすことになります。

感情の鈍くなり楽しむことができない

ジョーカーの作中で、心から笑っているシーンは存在しません。

過去の虐待から、ジョーカーの心は冷たくなっていました。

自分が社会的に必要とされていることや愛されているという自覚がないため、不安や緊張感が常に付きまといます。そのような状況で笑うことは困難かもしれませんが…

自己の自信の喪失と価値の否定

ジョーカーがウェイン証券の3人を銃殺するまでのシーンでは、彼には自信や意欲が感じられませんでした。

その後のジョーカーは、打って変わって高揚感に満ち、自分に自信を持って振る舞う姿を見せます。

しかし、これは明らかにジョーカーが無理をしていると感じられます。

彼は本来の自分ではないように振る舞い、自分の弱さを必死に隠そうとしているのです。

笑う病気は嘘ではない
勝手に体が反応する病気は無数に存在する

世の中には自分の意思とは関係なく突然症状があらわれる病気があります。

その中の『チック』というものを厚生労働省から引用し紹介します。

まばたきをする、顔をしかめる(運動チック)や咳払いや舌打ち(音声チック)などのチックが一時的にあらわれることは多くの子どもにみられることです。そのため、特に指摘をせず、経過をみます。しかし、多彩な運動チックと音声チックが1年以上にわたり強く持続し、日常生活に支障を来すほどになることもあります(トゥレット症)。飛び上がる、自分の体や足を叩く、しゃがむ、おなかに力をいれる、単語をいうなどの複雑な動きや発声を伴こともあります。

厚生労働省 知ることから始めよう みんなのメンタルヘルス 発達障害  

ジョーカーの笑う病気の経緯は悲惨すぎた

どんな精神疾患でも、過去の虐待は影響を及ぼします。

ジョーカーという一人の男性の人生が徐々に狂っていく様子は、作品としては面白いのですが、実際を想像すると悲惨すぎますよね。

SIRO

記事を読んで下さりありがとうございました。次の記事も読んでくれると嬉しいです。

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『🎦ジョーカー』

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