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【映画】閉鎖病棟~綾野剛が演じるチュウさんの病状を紐解く|死刑を免れた秀丸さん(笑福亭鶴瓶)

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秀丸さん(笑福亭鶴瓶)がなぜ人を殺めてしまったのかという理由についても分析していきます。

この記事では、映画「閉鎖病棟」における主要キャラクター、チュウさん(綾野剛)と秀丸さん(笑福亭鶴瓶)に焦点を当てて解説します。

以下の内容は映画のネタバレを含むため、未視聴の方はご注意ください。
まだ映画を観ていない方は、こちらからどうぞ。【🎦閉鎖病棟】

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精神科の現場経験を通して、心の奥深さや幸せについて学び続けてきました。このブログでは、厳しい時代を元気に、前向きに生き抜くための秘訣やサービスを共有します。一緒に明るい未来をつくりましょう!

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チュウさん(綾野剛)の病気とその症状について

閉鎖病棟―それぞれの朝―のフォトギャラリー画像(3/7) MOVIE WALKER

映画「閉鎖病棟―それぞれの朝―」では、チュウさんが具体的にどのような経緯で病状を発症したのかは詳しく描写されていません。

ただ、一つ明らかなのは何かしらのストレス要因が発症の引き金となり、その結果として発作が起きて苦痛を感じているという事実です。

以下では、チュウさんの病状とその症状についてより詳しく解説していきます。

チュウさん(綾野剛)の病気はパニック障害

チュウさん(綾野剛)が罹患していると考えられる病状は「パニック障害」です。最も可能性が高いと思われるこの病状について、以下で詳しく見ていきましょう。

動悸やめまい、発汗、窒息感、吐き気、手足の震えといった発作(パニック発作)を起こし、そのために生活に支障が出ている状態をパニック障害といいます。このパニック発作は、死んでしまうのではないかと思うほど強くて、自分ではコントロールできないと感じます。

厚生労働省 知ることから始めよう みんなのメンタルヘルス パニック障害・不安障害 

チュウさんが示しているパニック障害の症状について、さらに詳しく見ていきます。

動悸と呼吸苦

チュウさんは突然パニック発作に襲われ、その際に頭を抱え、息も乱れ、明らかに苦痛を感じています。

発汗

発作が起こると、滝のように汗をかいています。

めまいとふらつき

自宅でのパニック発作では、極度の苦痛とともに眩暈とふらつきが生じ、その結果として道路に飛び出して車に轢かれそうになっていました。

死ぬかもしれないという強い不安

発作の際、体を震わせながら、「自分はもしかしたら死ぬのではないか」という極度の不安が表情に浮かび上がっています。

チュウさん(綾野剛)のパニック発作の引き金は『ストレス』

チュウさんがパニック発作を起こす場面では、必ずといっていいほど何らかのストレス要因が存在しています。

例としては、

  • 家族との面会でのパニック発作では過去の記憶が蘇り、または相手の発言がストレス源となり発作が起こりました
  • 男性患者がゆきちゃん(小松菜奈)をレイプしたと知った時もストレスにより発作が起こりました

パニック発作が特定の場面だけでなく、ストレスを抱える場面で引き起こされるという事実は、非常に深刻で重たい症状であることを示しています。

死刑執行となった秀丸さん(笑福亭鶴瓶)の経緯

※秀丸さんは死刑が執行されるものの、執行は失敗し彼は半身不随になりました。その後、彼は精神科に入院することとなります。

閉鎖病棟 鶴瓶

閉鎖病棟―それぞれの朝―のフォトギャラリー画像(2/7) MOVIE WALKER

秀丸さんはなんと4人の人間を殺害してしまいました。なぜ秀丸さんが死刑(失敗)に至ったのか、以下で解説していきます。

役所の職員と妻が性行為に及んでいるのを目撃し激怒した秀丸は彼らと母親を殺害

寒い空の下、秀丸は買い物から帰宅途中でした。その間に、役所の職員が自宅に訪れ、妻と性行為に及んでいました。

隣室では認知症の母親が眠っており、妻は何の罪悪感も見せずに職員に身を任せていました。

秀丸が帰宅してその現場を目撃し、激怒した結果、二人を殺害し、さらには認知症の母親まで絞殺しました。

この事件が起因となり、秀丸は死刑が執行されることになったのです。

女性患者をレイプした男性患者を殺害

ゆきちゃん(小松菜奈)が男性患者にレイプされたことを、チュウさんから知らされた秀丸さん。

彼は院内にいた男性患者の腹部にナイフを突き刺し、その男性患者を殺害しました。

秀丸さんは正義か、それとも悪か?

秀丸さんは、ゆきちゃん(小松奈々)をレイプした男性患者を殺傷しました。その男性患者は、他の患者から忌み嫌われていました。

そのため、秀丸さんの行為に対して他の入院患者からは、「あの蛆虫を殺してくれて、秀丸さんは神様だ」や「秀丸さんはみんなのために行動した」といった声が上がっています。

男性患者を殺したことに対する感謝の言葉さえあるのです。

それでも、正義を果たすということが本当に良いのか、それについては様々な観点から考えるべきだと思います。

なぜ秀丸さんは寝たきりの認知症の母を絞め殺したのか?

役所の職員と妻を殺傷した後、秀丸さんは母親に対して、「だれも面倒みてくれないなぁ」と言い、母親を絞め殺してしまいました。

秀丸さんの心情を推測すると、「だれも母の面倒を見てくれない。このままじゃ母がかわいそうだ。死なせてあげよう」という思いがあったかもしれません。

とはいえ、母親を殺すという選択は絶対に許されるものではありません。

それでも、「誰も面倒見てくれないなら死んだ方が幸せだ」という思いが、秀丸さんのなかでの正義だったのかもしれません。

なぜ戦争が起こるのか?

現在進行中のウクライナとロシアの戦争について考えてみましょう。

多くの人がニュースを見て、客観的にロシアが悪いと思っているかもしれません。

しかし、ロシアもウクライナも、それぞれが良いと思ったことを行っているだけです。

これは国同士の「正義」や価値観の不一致が引き起こす争いなのです。

正義は固定観念に過ぎない

私たちの持つ「正義」は、他人から見たら正義とは限りません。

正義とは、時に固定観念や価値観に過ぎないのです。

一見、正義は美しい言葉のように見えますが、極端に固執するとそれは危険な思想に変わります。

その例が、自分の正義を振りかざす秀丸さんです。自分だけの正義を強く主張する人は、時として危険になりえるのです。

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記事をお読みいただき、誠にありがとうございます。次の記事もぜひお楽しみいただければ幸いです。今回の記事の続きとなり、「閉鎖病棟~精神科は怖い」がテーマです。

まだ映画を観ていない方は、こちらからどうぞ。【🎦閉鎖病棟】

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