「閉鎖病棟」のゆきちゃん(小松奈々)について深く心理分析します。
精神科の現場経験を通して、心の奥深さや幸せについて学び続けてきました。このブログでは、厳しい時代を元気に、前向きに生き抜くための秘訣やサービスを共有します。一緒に明るい未来をつくりましょう!
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以下にはネタバレが多数含まれます。
閲覧には注意してください。
未視聴の方はこちらから「閉鎖病棟」をご覧ください。
ゆきちゃん(小松奈々)は
なぜ屋上から飛び降り自殺を図ったのか?
ゆきちゃんは作品の序盤で、ためらうことなく屋上から飛び降りました。その背後にある理由を詳しく考察していきましょう。
閉鎖病棟―それぞれの朝―のフォトギャラリー画像(4/7) MOVIE WALKER
ゆきちゃんの人間関係
ゆきちゃんの周囲の人間環境は極めて悪質であり、これが彼女が自殺を図った理由に直接結びついています。
特に父親からの心の傷は深く、父親や母親、友人との関係性について詳しく掘り下げます。
父親
ゆきちゃんの父親は、最悪の行為を繰り返す人間です。彼は自身の娘を何度も性的に虐待しています。
作中では無理やり部屋に押し入り、ゆきちゃんに強引に迫るシーンが描かれ、これは非常に悪感情を引き起こします。
ゆきちゃんの顔には、抵抗しても無駄だという絶望的な表情が浮かんでいます。涙を流しながらも、彼女は父親に対する信頼を失い、心に深い傷を負いました。これが彼女が自殺を図った最大の要因と言えます。
母親
ゆきちゃんが飛び降りた後のエピソードでは、ゆきちゃんと母親の会話が描かれます。
母親は、「私が働いているとき、あなたたちは何をしてたの?気づかないとでも思ってた?」と問います。
これにより、母親は父親がゆきちゃんに性的虐待を行っていたことを知っていたことが明らかになります。しかし、彼女はゆきちゃんを助けることはありませんでした。
さらに、「やっと病院に入れて、厄介払いできたと思ったのに!」と母親が言うことから、彼女がゆきちゃんより自分自身の事情に気を取られていたことが明らかになります。
このような母親からは愛情を感じることができません。最も近い存在であるはずの家族から見放されることが、どれほど悲しいことか。ゆきちゃんが精神的に不安定になるのも無理はないでしょう。
友達
作中で、ゆきちゃんに友達がいるという描写は一切ありません。
彼女が家を飛び出したとき、彼女は何も目指すところがなく、最終的には病院のゴミ捨て場で寝るしかありませんでした。
頼れる友達がいないというのは孤独でしょう。人間関係の希薄さは彼女の精神的不安定さにさらに火をつけました。
ゆきちゃんは「私の居場所は家ではない。私の居場所は病院だ」と語ります。人と人との絆が続く限り、自殺を思いとどまらせる可能性があります。
青春の衝動性と未熟な思考
若いとき、ほとんどの人は感情のエネルギーが高く、行動力が強い一方で感情のコントロール能力は未熟であると言えます。知識や経験がまだ少ないため、思考が柔軟性を欠き、感情が不安に傾きやすい状態です。
その結果、冷静さを失い、突発的な行動をとってしまうことがあります。
特に、ゆきちゃん(小松奈々)は父親の子供を妊娠してしまったという事実に直面します。
精神病院の検査で医師から妊娠の事実を告げられた彼女は、無理矢理に父親からレイプされ、望んでもいない父親の子供を妊娠したという絶望的な状況に陥ります。
そして、どうしようもない絶望感から、自ら命を絶とうとまで考えました。
映画内ではその後の描写はありませんが、恐らく彼女は中絶を選択したでしょう。
ゆきちゃん(小松奈々)の病気や症状について
ゆきちゃんがどのような精神病を患っているのか、その病状について詳しく考察していきます。
閉鎖病棟―それぞれの朝―のフォトギャラリー画像(5/7) MOVIE WALKER
うつ病
ゆきちゃんの病名は作中では明らかにされていませんが、彼女の症状からうつ病である可能性が高いです。
うつ病は「何も手につかない」「何をやっても楽しくない」「食欲がない」など、日常生活に支障をきたすほどに悲しみや無気力が続く病気です。
ゆきちゃんの行動や発言から彼女が抱える深い悲しみや無気力さが伺えます。特に、父親からの性的虐待によって深い精神的ダメージを受けており、それがうつ病を悪化させている可能性があります。
自傷行為
うつ病の人は感情をコントロールするのが難しくなるため、自己判断で自傷行為を行うこともあります。
自傷行為にはさまざまな形がありますが、映画ではゆきちゃんが屋上から飛び降りようとするシーンが描かれています。これは彼女の精神状態が深刻であることを示しています。
また、自傷行為は自己否定感や自己憎悪、絶望感を一時的にでも軽減させるための手段となります。
ゆきちゃんが自殺を試みるのは、自己の存在そのものを否定し、自己の痛みから逃れようとする絶望的な行動といえます。
PTSD(心的外傷後ストレス障害)
ゆきちゃんは父親から継続的に性的虐待を受けています。これは非常に深刻な精神的トラウマとなり、その結果PTSDを発症している可能性も考えられます。
PTSDは、特に激しいストレス状況や生命の危機を経験した後に発症することが多い精神疾患で、フラッシュバック(過去のトラウマを再体験する)や過度の警戒心、悪夢などの症状が特徴です。
この映画でゆきちゃんがPTSDであるかどうかは確証はありませんが、彼女の行動や発言、反応からは彼女が深いトラウマを抱えていることがわかります。
以上、ゆきちゃんの病状を考察してみましたが、これらはあくまで推測であり、彼女が実際にどのような疾患を患っているかは映画の中で明らかにされていません。
ただし、彼女の抱える深刻な問題や症状を通して、閉鎖病棟で暮らす人々の苦悩や生活を描いているこの映画は、精神疾患に対する理解を深めるきっかけとなる作品といえるでしょう。
今回の記事を通じて、一人でも多くの人が精神疾患に対する理解と共感を持つきっかけになれば幸いです。
この記事を最後までお読みいただき、誠にありがとうございました。こちらは本記事の続きとなります。次回は『閉鎖病棟』について、綾野剛さんと笑福亭鶴瓶さんの演技に焦点を当てて深掘りしていきます。お楽しみに!